ドラフト会議。

いよいよ今日、プロ野球ドラフト会議(新人選手獲得会議)が行われます。
僕のプロ野球選手としての始まりは、2006年のドラフト会議で、千葉ロッテマリーンズからドラフト4巡目で指名されたところからです。
プロ野球選手になるには、ドラフト会議で指名される必要があります。

プロ野球経験者としての、僕なりの意見を書いてみました。

 

いろいろな考え方があるとは思いますが、僕は、ドラフトで指名されたらプロに行くべきだと思っています。
よく、順位を気にして「4位以下なら行かない」などと聞きますが、2位も8位も入ってしまえば実力の世界なので関係ないというのが僕の考えです。
現状を見ても、ドラフト下位指名から活躍する選手もたくさんいます。
逆に、上位で指名されたからといって活躍が保証されているわけではありません。

ドラフトの順位よりも、入団してから、どうプロ野球に対応し、成長していくのかの方が重要です。
ドラフト1位指名の選手は注目されたり多少特別扱いを受けることがありますが、それ以外は、順位の影響がほとんどないと思っています。

「意中の球団以外なら入団しない」というのも、ドラフトのルールは、球団が選手を選ぶのであって、選手が球団を選べるルールではないので、共感できません。

プロ野球選手になることを夢見て野球をしてきたなら、育成契約でも行くべきだと思います。
育成契約でも、支配下契約を結べば、1軍に上がれる権利を持つことができるからです。
ロッテでも岡田選手や西野選手のように、育成契約からチームを代表するような選手になっています。

プロ野球とは、とても厳しい世界ではありますが、そのくらい、行く価値があるところだと思います。
これは僕だけでなく、プロ野球を経験した多くの選手が感じていることです。
そうでなければ、自由契約になった選手が、ほとんどが契約に繋がらないトライアウトを、あんなに多くの選手が受けないと思います。
多くの選手が、しがみついてでも、いる価値があると感じているからそうなっているのではないでしょうか。

プロ野球選手になると、他では、絶対にできない経験を多く経験できます。
僕自身も、プロ野球選手になることで、とても成長することができたと感じています。

一流選手を身近に見ることができ、何かあれば質問もできます。
キャッチボールの相手をしてもらったり、トレーニングを一緒にさせてもらうこともできます。
普段、どのような生活をしているのかも見ることができます。
何の分野でも一流と言われる人は、行動も思考もまったく違います。
もしプロ野球選手になれなければ、そのことにすら気がつかなかったと思います。

野球自体も、アマチュア野球とは、まったく違った野球がプロ野球にありました。
施設面や食事面、移動手段、などの環境も違ければ、練習メニューや練習内容も全然違いました。
その中でも1番違いを感じたのが、選手の実力です。
当時は、プロ野球は、「社会人野球の4番打者が1番から9番までいる」と言われていましたが、実際には、社会人野球の4番打者レベルは、プロ野球のレギュラーにはいませんでした。
もっとすごい打者が並んでいました。
そのくらい実力がかけ離れています。

冷静に考えれば、アマチュアのトップレベルだけが、プロ野球選手になり、アマチュアよりも整った環境で、アマチュアよりもレベルの高い練習をするので、当然なのですが、そのことに、なかなか気づけないので、アマチュア野球とプロ野球が、かけ離れたものになっているのだと思います。

このようになっている現状に、プロ野球経験者として、もっと、アマチュア選手に「こういうやり方がある」ということを伝えていかなければならないと思います。

野球人口が減っている問題に対しても、プロ野球経験者として、
「プロ野球は楽しいし、やりがいに溢れている」
「プロ野球はすごいところだ」
「目指す価値があるところだ」
と声を大にして、言う必要があります。
「毎日野球ができる」
「お金がたくさんもらえる」
「いい生活ができる」
と子供たちに伝え、もう一度、プロ野球選手に憧れる子供を増やす努力をしなければならないと思っています。

プロ野球選手になることが、すべてではありませんが、プロ野球での経験が、僕自身の財産になっています。
たいした活躍はできませんでしたが、それでも素晴らしい経験を、たくさんできました。

 

プロ野球選手を目指して、チャレンジしている選手や、夢や目標に向かってチャレンジできる人を少しでも増やせるように、そして、そのような人を、これからも応援していきたいと思っています。