プロ野球の成績を予想することは難しい。

昨日、プロ野球2019年のシーズンが開幕しました。
プロ野球の成績を予測することは本当に難しいです。

多くの人が順位を予想すると思いますが、チームの順位予想はなかなか当てることが難しいです。
多くあるスポーツの中でも、特に予想が難しいのがプロ野球ではないでしょうか。
昨日の試合を見ても、試合終盤にもつれてどちらが勝つのか最後まで分からない試合が何試合もありました。

昨年のセリーグの優勝チームである広島東洋カープの勝率が.582
最下位の阪神タイガースの勝率が.440
パリーグの優勝チームである西武ライオンズの勝率が.624
2位のソフトバンクホークスの勝率が.577
最下位の楽天イーグルスの勝率が.414
つまり、プロ野球は3勝2敗でいけば優勝できるということです。
逆に、2勝3敗でいけば最下位です。
このあたりからも、野球というスポーツは他の団体スポーツに比べ圧倒的に勝敗を予想するのが難しいことがわかると思います。

 

プロ野球は1チーム143試合を約半年間かけて競い合います。
その中で、優勝するチームでも、最下位になるチームでも、必ず連勝するときもあれば、連敗するときもあります。

そのチームの勝敗を左右する大きな要因は個人成績です。
その個人成績の予想がとにかく難しいので、チーム成績を予測するのが難しいのも当然です。
どんなに良い選手でも、打てる時もあれば、打てない時もあります。
打たれる時もあれば、抑えるときもあります。

打者では、3割を打てば一流と言われますが、2割5分では、打撃がいいとは言われません。
打率が2割では打てないと言われてしまいます。
しかしこの3割と2割の違いは、10打数でヒットが1本しか変わりません。
この差がとてつもなく大きな差なのが野球です。

投手も野手も毎年同じような成績を残すことができるとは限りません。
年齢が変われば、環境も変わります。
上を目指してやったトレーニングが必ずしもいい成績につながるわけでもありません。
かといって、同じことをして進化できなければ研究されてしまうので成績は落ちてしまいます。
わずかな感覚のずれが成績に大きく関わってきます。
感覚を掴めば急に成績を残せるようになることもあります。
千葉ロッテマリーンズの井上選手のように前年の本塁打が0本から24本もの本塁打を打つこともあります。
その逆も考えられます。

怪我をしてしまえば、戦力として計算できなくなってしまいます。
その怪我はいつ誰がするのかも予測できません。
チームの主力選手が怪我で離脱してしまえば勝敗に大きく関わります。

毎年、新人選手が入ってきてその選手が活躍すれば、前年よりもチーム力が上がります。
さらに大きいのが、外国人選手です。
助っ人と言われるようにチームの主力選手として期待されますが、簡単に活躍できるとは限りません。
海外とは違った日本の文化に馴染むことができるかも大切なことです。
また、そのような環境を作れるかもチーム力のひとつではないかと思います。
外国人選手の活躍はチームの勝敗に大きく関わります。

投手目線で見れば、絶好調のピッチャーばかり揃えることができれば良いのですが、そう簡単にはいきません。
しかし、起用方法やキャッチャーのリードなどで、結果を変えることは可能です。
投手の状態や打者の状態、相性、ゲームの流れ、などを総合的に判断してどのようにプレーするのかでも結果を変えることはできます。
近年は様々なデータがわかるようになり、多くのデータを取ることができます。
しかし、データを取ることも重要ですが、それ以上に、どのデータをどう使うかが重要です。

野球はどれだけ得点を上げ、失点を抑えるかのスポーツですが、投手が投げた球を打者が打つ、その打球を野手がキャッチするといったような単純なスポーツではなく、投手と打者を始め、打者と捕手、投手とランナー、選手の起用、ベンチの作戦などのチーム同士の駆け引き、など、様々な駆け引きがあります。

いろいろな要素が絡み合い、勝敗が決まります。

昨日の試合だけでも、ソフトバンクのように、好投を続けていた投手陣が1球で振り出しに戻されたり、レアード選手のように2打席ともタイミングが合っていないと思っていたら逆転の3ラン本塁打を打ったりと結果を予測することが本当に難しいと改めて思いました。

 

毎試合、ピンチやチャンスの場面など、真剣勝負を緊張感を持って一喜一憂しながら野球を見るのも楽しみのひとつですが、様々な要因を考え、結果を予測しながら見るのも楽しみ方のひとつです。

シーズンが終わった時に誰がどのくらいの成績を残し、順位がどうなるのかを予想するのも面白いと思います。
これから長いシーズンが始まりますが、いろいろな楽しみ方をしてほしいと思います。