スポーツ観戦の魅力

前々回、「競技スポーツの魅力
前回、「生涯スポーツの魅力
とスポーツをプレーする魅力について考えてみました。
スポーツの魅力はプレーするだけだなく、見るという魅力もあります。
プロ野球は近年、観客動員数がどんどん伸びてきています。
高校野球でも観客動員数は増えています。
今回はその見たり応援したりする魅力を考えてみようと思います。

 

今、アメリカメジャーリーグのプレーオフ、日本のプロ野球のクライマックスシリーズ(プレーオフ)、ラグビーのワールドカップ、等、テレビで見て、興奮しています。
僕は、スポーツをすることも好きですが、見ることもとても好きです。
このスポーツを見るのが好きだったり、楽しいと思っている人が世界中に多くいます。
今の時代は、テレビやインターネットを通じて国内のスポーツだけでなくアメリカやヨーロッパのスポーツを見ることもできます。
アメリカメジャーリーグ(MLB)などアメリカの4大スポーツやヨーロッパのサッカーなどは、放映権が数千億円という額で売られています。
その放映権の値段を見れば、見るスポーツの人気や価値が分かると思います。

 

テレビやインターネットでスポーツを見るだけでなく、スタジアムなど、現地に行き観戦する楽しみもあります。
実際に、現地で競技を観戦すれば、テレビには映っていない選手の動きを見ることができます。
テレビではわからない、競技中の音に触れることもできます。
選手の声もそうですが、その競技によって、音で楽しむことができます。
野球ならボールをバットで打つ音。これは選手の打撃力によって全然音が違います。
サッカーのボールを蹴った時の音もテレビとは違った音を聞けます。
ラグビーでは、人と人がぶつかる音があります。
応援する音もあります。
様々な音を含めて、会場に行けば、テレビではわからない雰囲気を味わったりすることができます。
同じ選手やチームを応援することで、一体感を味わうこともできます。

 

見る人が増えることにより、プロスポーツでは、ファンに見せる役割も大きくなってきています。
試合時間をお客さんが入りやすい時間にしたり、東京オリンピックでは、アメリカの時差を考えて、アメリカの時間に合わせて行ったりと見せることを前提にして行われます。

手に汗握るといったような、夢中になれる時間というのは、充実感を味わうことができます。
仕事や普段の生活から離れ、スポーツを夢中になって見るということが生きがいになるという人もいます。
特定の選手や特定のチームを応援することが生きがいになるという人も多くいます。

スポーツを発展させるには、プレーヤーだけでなく見る人のことも考えなければならないと言えます。
しかし、当然、スポーツはする人がいなければ見ることはできません。
見る楽しみを増やすためには、競技のレベルを上げることは大切なことです。
そのためには、競技人口を増やすことは必要なことです。

スポーツはプレーヤーだけでなくコーチや審判、観客など多くの人の支えがあり、良いものになっていきますが、忘れてはいけないことは、スポーツが結果的に人々に感動をもたらすことがあっても、決してそれは目的にはなりえないということです。
競技に携わる人すべてが、プレーヤーズ・ファーストの考え方とスポーツパーソンシップ(スポーツマンシップ)に則った行動をすることで、選手を育て、スポーツをさらに魅力的なものに変えていくのではないかと思います。

 

今、ラグビーの世界一を決めるワールドカップが日本で開催されています。
来年には、競技スポーツの最高峰といわれるオリンピック・パラリンピックが東京で行われます。
どちらも、競技スポーツの大会であり、日本人だけでなく世界中のほとんどの人にとっては見るスポーツの大会です。
再来年に関西で行われるワールドマスターズゲームズは生涯スポーツの最高峰の国際大会です。
生涯スポーツはスポーツを行うこと自体に目的があります。
そのため、勝たなければ出場権がないオリンピックなどの競技スポーツとは違い、年齢制限はありますが、誰でも参加することができます。(参加したい人はぜひ!!)

立て続けに日本で、世界的なスポーツのビッグイベントが行われます。
競技スポーツ、生涯スポーツ、見るスポーツ、と多くの人にスポーツの魅力を伝え、感じてもらうチャンスです。
それ以外にも、選手をサポートしたり、大会をサポートしたりとスポーツに携わったり、スポーツについて語り合ったりと、それぞれのスポーツの楽しみ方を見つけてほしいと思います。

 

今、スポーツに携わっている人たちの言動が、スポーツの未来を創っていきます。
スポーツの様々な魅力を伝えることでスポーツが発展していきます。
僕も、少しでもスポーツの魅力を多くの人に伝えていけたらと思っています。

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