もうひとつ外の世界に目を向ける。

僕が尊敬している方たちは、僕の知らないことをたくさん教えてくれます。
他の人に比べ、多くの知識を持っているように感じ、話を聞いていると「なるほど」と思うことが多々あります。

そういう人たちに近づくには、どのようにしたら良いのかを考えてみました。

 

そのような人たちを観察していると、今いる環境よりも大きな世界に目を向けているように感じます。
常に、今いる世界よりも、もうひとつ外の世界に目を向け、変化を恐れずにどんどんチャレンジするという共通点があります。

個人から他人。自チームから他のチーム。自分のリーグから他のリーグ。日本から世界。といったように今よりも大きな世界に目を向けるということです。

もちろん、その逆の、周りも見ずに、がむしゃらにやっていたらとんでもないところまでいけたということもあります。
両方をバランスよくできることが理想ではありますが、今回は、外に目を向ける重要性を考えたいと思います。

 

スポーツ選手の多くは、成長を目指して、常に競争しています。
レギュラーになるのも、試合に勝つのも競争に勝たなければできません。

どうすれば今よりも優れたことができるのかを、多くの人が考えていますが、物事を見るときの視点を、どこに置いているのかによって差が出てきます。
今よりも、もうすこし大きな視点で物事を見て、行動に移していくことが大切だと思います。

その組織の中にしか、目を向けていないと、気がつけば、周りの組織から差をつけられてしまうことがあります。
外に目を向けないでいたら、後れを取っていることすら、気がつかないといったようなことが起こってしまいます。

県内だけを見ていたら、他県から差をつけられていた、なんてこともあるかもしれません。

日本の国内だけで一生懸命、競い合っていたら、気がつけば、世界から取り残されていた、なんてことになってしまうかもしれません。

「大きな視点で物事を見ている人」と「小さな視点で物事を見ている人」が会話をしたら「小さな視点で物事を見ている人」は「大きな視点で物事を見ている人」が何を言っているのかわからない、ということが起こってしまいます。
大きな視点でものごとをみるということは「その周り」や「その先の未来」を考えられるということです。
つまり、小さな視点で物事を見ている人には、見えていない世界を見ているということになります。
これでは、何を言っているのかわからないという状態になってもおかしくありません。

大きな視点でものごとをみるということは、「その周り」や「その先の未来」を考えられるということだけでなく、「今までと違う考え方をする」ことでもあります。
「自分の意見は正しい」と、周りの意見を聞かないことは、大きな視点で物事をみるということをできません。

物事を俯瞰して、さまざまな角度や、違った立場から見るということが重要です。
知らないことを知ろうとする前向きな姿勢を持ち、自分の価値観を明確にし、他の人の価値観を尊重した中で、自分の考えを決めていくことが大切です。

実際に自分の目で見るのがいいですが、それができなくても、テレビやインターネットで違う世界のやり方を観察してみたり、上のレベルの人の話を聞いてみたりすることで、今まで知らなかった、外の世界に目を向けることができるようになります。

また、新しいことに挑戦してみることでも、今までと違ったところに、目を向けることができます。

 

自分自身やチームが、より成長するために、今いる世界の外に目を向けることが重要だと思います。
まわりの良いところを真似して、自分やチームに合ったやり方に変え、経験に変えていくというやり方が、新しい気付きを生み、成長につながると思います。