普段生活している中で、「センス」という言葉がいろいろなところで使われています。
スポーツの世界でも、本当によく使われている言葉です。
スポーツだけでなく学校や塾では「勉強のセンス」仕事の現場では「ビジネスセンス」「営業センス」その他にも「音楽センス」「ファッションセンス」「お笑いのセンス」「料理センス」…等々、いろいろなところで使われています。
「センス」を辞書で調べてみると
・物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。「文学的なセンスがある」「センスのよくない服装」「バッティングセンス」
・判断力。思慮。良識。「社会人としてのセンスを問われる」
別の辞書では
・物事の微妙な感じや機微を感じとる能力・判断力。感覚。 「ユーモアの-」 「 -に欠ける」
と書いてあります。
実際に「センスがある」といえば「判断力が優れている」「感覚が優れている」「才能がある」のような意味で使われています。
逆に「センスがない」といえば「下手くそ」や「才能がない」のような意味で使われていることが多いと感じます。
そして「センス」は持って生まれた能力、生まれ持った才能のように思われています。
では、「センスのある人」「センスのない人」とはどのような人でしょうか。
センスのある人
・何をしてもできる
・要領がいい
・判断力がある
・少ない時間で課題を終わらせる
・どんどん成長する
・モチベーションが常に高い
・集中力がある
・想像力がある
・感覚が優れている
・同時に多くのことができる
・動きがしなやか
・プレーの切り替えが早い
・自己評価が正確
センスのない人
・何をしても上手くできない。
・要領が悪い
・すぐミスをする
・よく怒られる
・行動が遅い
・課題をするのに時間がかかる
・成長しない
・モチベーションが低い(上下する)
・何をしていいかわからない
・集中力がない
・動きが硬い
・プレーの切り替えが遅い
・自己評価が曖昧(正確にできない)
とても簡単にですがこのように比較することができると思います。
センスという言葉は運動センス、野球センス、サッカーセンス、勉強のセンス、ビジネスセンス、営業センス、音楽センス、ファッションセンス、お笑いのセンス、料理センス…等々、いろいろなところで使われていますが、このセンスの多くは共通の能力です。
その証拠に本当に優秀な人は何をやっても優秀です。センスのある人自身がその物事に価値を感じてやろうと決めたら成果を出します。
センスは優れたスポーツ選手になるには欠かすことができない能力です。スポーツだけでなく何の分野でも優れた人になるためには欠かすことのできない能力だと思います。
野球の現場では「センスがない」で片付けられてしまうことが多々あります。
野球以外でも「センスがないから」と言われているのを耳にします。
では、センスのない人はダメなのか?可能性がないのか?
僕はそうではないと思います。
なぜなら
センスは
「生まれ持った能力ではなく後天的に身についていった能力」だからです。
トレーニングによって向上させることができる能力だと思っているからです。
センスがある人とは、生まれてから今までの生活や遊びや環境などによってセンスを身につけてきた人です。
センスがない人をトレーニングによってセンスのある人にすればいいと思います。
例えば、
野球を教える時に、モチベーションがなく、集中力がないといったような選手をどう成長させるかと考えた時にセンスを鍛えて向上させることが何よりも必要だと思います。
そのような選手をそのまま練習させると、技術練習に入る前に、どうやってやる気を出させようか、どのように集中させようかを考えなくてはいけないため、モチベーションを上げることに多くのエネルギーと時間を使います。
センスを鍛えてセンスを身につけたら高いモチベーションを持ち、高い集中力を発揮して練習に取り組むのでその必要がなくなり、そのエネルギーと時間を他の練習に当てられるのでより効率的に成長します。
センスはとても重要な能力で向上させることができるにも関わらず、あまり目を向けられていないのでセンスに目を向けてトレーニングしていくことがとても大切だと考えています。
細かく教えてもなかなか成果が出ない場合にセンスにアプローチしてみるのも面白いと思います。