今、野球人口が激減しています。
特に小学生や中学生の野球離れが進んでいます。
その原因を考えてみました。
野球だけでなく、子供の競技人口が減ってきているスポーツは共通しているところが多くあると思います。
スポーツ離れが進んでいるという現状を踏まえて考えてみました。
子供のスポーツ離れの原因はいろいろ考えられると思います。
公園や広場など、子供が外でスポーツをする機会が減ってきました。
スポーツの楽しさを知る機会が減り、室内で簡単に遊ぶことができるゲームやスマートフォンに魅力を感じる子どもが増え、ゲームやスマートフォンの利用時間が増えたといったような環境的要因もあります。
監督、コーチが上手な選手、レギュラー選手のみ大事にしたり、勝つことがもっとも優先されるような勝利至上主義。
子供それぞれの能力を伸ばすような関りなどポジティブな指導を行っているかといったようなチームの方針や指導者のやり方の問題もあります。
塾や習い事を多く習わせる傾向が強まっているという社会的背景がある中で、練習を休んだら試合に出さないといった指導者もいます。
親の関わりの問題もあります。
さまざまな問題が考えられますが、その中で「親の関わりの問題」を掘り下げて考えてみたいと思います。
親とキャッチボールをしたりボールを蹴ったりする中で、楽しいと思うことで子供はスポーツに興味を持ちます。
環境の問題もあるとは思いますが、核家族化や共働きで、子どもの面倒を見る時間が少なくなり、親が子供と一緒に公園などで外遊びをして身体を動かす機会が少なくなっています。
また、地域の父兄さんたちもスポーツ少年団などの指導をする時間的余裕がなくなっています。
特に野球では保護者に負担が大きくかかります。
休日に早く起きて、弁当作りをします。
お茶出しやお茶当番などがあり、グランドにいかなければなりません。
試合や練習の送迎や道具を車で運んで準備することもあります。
グランド整備や草むしりなどもします。
ボランティアでコーチを頼まれたり、球拾いをすることもあります。
試合になれば審判をしたりします。
父親だけでなく、母親も試合中のアナウンスをしたりスコアを書いたりもします。
大会ともなれば声を出して応援しなければいけないチームもあります。
家に帰ればユニフォームの洗濯もしなければいけません。
これらは、やり方やチーム方針次第で大きく減らすことができます。
チームによって大きく異なりますが、昔からやるのが当たり前でやってきたので、なかなか改善されていない現状があります。
時代も変わってきて保護者自身のプライベートな時間も尊重し、好きな保護者は来ればいいし無理してくる必要はないといった雰囲気を作ることも大切だと思います。
また、保護者間で子供のレギュラーをめぐる争いがあったり、保護者同士で揉め事があったりするチームもあります。
せっかく見に行っても自分の子供が全く試合に出られないことも親としても子供としても面白くはありません。
チームに所属しているのに、いろんな経験を積むことができないということになってしまいます。
金銭的な負担になるということもあります。
学校の部活動は金銭的な負担も保護者が関わる負担も少なく済みますが、全国的に縮小傾向にあります。
地方では、運動部が2つや3つしかないという学校もあります。
そのようなことも子供のスポーツ離れに大きく影響していると思います。
せっかく子供がスポーツをやりたいにも関わらず、「親の当番の負担」や「親同士の人間関係」が原因でチームに入れないということをなくさなければいけません。
今まで当たり前だったやり方が原因で子供をチームに入れたくない保護者が多くいると思います。
多くの家庭が、習い事を多く習わせている現状を考えると、時代の変化を感じ取り、子供の将来に役に立つと思わせることができれば、スポーツ離れを食い止め、競技人口を増やしていくことは可能なのではないかと思います。
そのためには、スポーツの本質を考え、スポーツの価値を高めていく必要があると思います。