前回の投稿で、「創造性(創造力)」について書きました。
では、創造力をつけるには、どのようにしたらよいのでしょうか。
今回は、それを考えていきたいと思います。
創造力の豊かな人というのは、単純に、創造力を頻繁に使って育つ環境にいたということです。
創造力に乏しい人はその逆で、創造力を使ってこなかったので育っていないということです。
創造力を使う環境を作ってあげることで創造力が身についてきます。
創造力がない人というのは、どうしても失敗を恐れて、今までの方法や、決まりきったことをすることを選択しがちになります。
しかし、このような保守的な姿勢では、創造力は伸ばすことができないだけでなく、せっかく持っている創造力が失われていきます。
失敗を恐れることなく果敢にチャレンジする癖をつけることが大切です。
周りもチャレンジしやすい環境を作ることをしなくてはなりません。
創造力が豊かであればあるほど、チャレンジする機会は増えます。
当然、試行錯誤といったものが多くなり最初から成功するとは限りません。
早く結果を求めたいのなら、すぐに答えを与えるほうがいいのかもしれませんが、それでは考える力は身につきません。
子供が間違えた選択をしたり、ミスをしそうなとき、つい大人が介入したくなるかもしれませんが、そうしてしまうと子供は何も学ぶことができません。
例えミスをしてしまっても、チャレンジしたその姿勢を評価することは、次のチャレンジのハードルを下げることができます。
毎回とは言いませんが、子供を背後から見守り、そのまま子供に間違えさせておくことも必要です。
こういった経験から子供が学ぶことは、非常に多くあります。
また、子供の創造力を伸ばす助けにもなります。
いつも人から課題を出されてばかりいると、与えられることに慣れてしまいます。
そのことによって自分の意思、判断で行動する主体性は育たず、消極姿勢が育っていきます。
常に受け身でいれば、新しいことを発想するという意欲も育ちません。
様々な経験や知識によって、ひらめきが生まれ、創造力が身につきます。
受け身の姿勢にせずに、新しいことを経験させること、工夫させること、よく考えさせること、何かにチャレンジする意欲を育むことが、創造性を育てることになります。
良かれと思って手取り足取り教えたり、教えすぎることが、逆に可能性を狭めてしまうこともあります。
それ以外にも、創造力を高めたいのであれば、日々の常識をまず疑ってみることもトレーニングになります。
いつも行うような決められた練習でも、本当にそれがベストか?なぜ、その練習をするのか?と、疑って、自分の頭でもう一回白紙に戻して検証して考えてみることもトレーニングになります。
こういった思考のトレーニングは普段の生活のさまざまな場面でもすることができます。
このような考えを習慣にすることは、創造性を身につけるのにとても役に立ちます。
特別なトレーニングをしなくても、普段の生活や遊びの中での自由な発想から考える力が育まれていきます。
創造力が高まると、仕事と遊びをつなげて考えることができたり、普段の生活からスポーツの技術の向上につなげたりといったことができるようになります。
仕事も勉強もスポーツも人生も別々のものではなく、つなげて考えることができるようになります。
プロ野球選手を見ていても、食事が息抜きや気分転換でもありトレーニングでもあります。
ゴルフが、遊びであり、トレーニングにもなります。
野球自体が仕事であり、好きなことでもあります。
様々なことをつながって考えることができます。
創造力が高まると意欲が高まる。意欲が高まると、創造力が高まる。といったようないい流れを生むことができます。
創造力を磨くことは、「生きる力」をつけることでもあり、これからの時代を「生き抜く力」「社会で活躍できる力」を身につけることになります。
視点や観点を変えて考えることにより、発想の余地を感じ、そこから創造性が増していきます。
普段からどうすることがよいのかを考える習慣が身につけば、創造力はどんどん育まれていくと思います。