前回の投稿で「自由と規律。」の話をしました。
規律を持つことは重要だということを言いました。
今回はその規律をもう少し詳しく話していきます。
プロ野球の世界にいて感じたことは、プロ野球選手になるような選手や野球が上手くなるには「規律正しい人」で「規律正しい生活」を送れる人にならなければいけないと思われていますが、そうではないということです。
たしかに活躍する人は規律正しい人であってほしいというのはわかりますが、実際には、規律正しくなくてもプロ野球選手になり、活躍している選手もいます。
しかし、そのような選手でも、自分がやると決めたことは徹底して守ります。
それを踏まえて、僕が重要だと思うのは、世間一般に言われるような規律正しい生活を身につけることではなく、自分にとって適切な規律を身につけるということです。
これはプロ野球選手を目指す人だけでなく、むしろ、これから社会に出ていく人にも必要だと思っています。
自分が成長するために必要な習慣を作るための規律を持つことが重要です。
規律正しい人になるためではなく、成功に必要な習慣を見極め、その習慣を身につけるために必要な規律を自ら選んで実践していくことです。
トップ選手は自分を律することができ、自分にとって必要だと思う練習やトレーニングを毎日続けることができます。
それは習慣になっているからです。
習慣は努力を努力と思わなくなり、辛いことを楽にしてくれます。
僕自身の幼少期を思い出してみると、小学生の時に「野球が上手くなるために時間を使う」という自分自身に作った規律に全力を注ぎ、それが毎日練習するという習慣になり、その後の生活をシンプルにし、すべての生活が楽にできるようになっていきました。
たったひとつの「野球が上手くなるために時間を使う」という規律が充実した日々をもたらし、現在の人生を作っていったと言えると思います。
人生の核になるような習慣を小学生の時に身につけることができたことは、とても運がよかったと言えます。
良い習慣を作るために規律を作るということを理解できたことは、現在までの成長に役立っているのではないかと思います。
重要なのは、他人から与えられた規律ではなく、自分で作る自己規律を身につけることです。
鍛えれば身につけることができ、自己規律を守れば、自信になり、目標達成に近づき、充実感や達成感を得ることができます。
さらに、時間ができるようになるので、より多くのことができるようになります。
目的を持ち、自己規律を持つことで、今だけを考えて行動するのではなく、将来を見据えて行動できます。
意志の強さや努力は、限度があり、それを頼りにするのには限界があると思っています。
意志の強さや努力は、習慣を作るために必要になりますが、習慣さえ作ればそれほど必要ありません。
成長する人を見ていると、重要なのは行動ではなく習慣だと感じます。
明確な目的・目標を持ちひとつずつ達成していくことで、成長していきます。
その方向が的確なら、努力すれば目標に近づくということになるはずです。
規律正しい人にならなくても良い、規律正しい生活をする必要がないと言っているわけではありません。
目指すべきは規律正しい人ではなく、日常生活や社会で役立つものを見極め、身につけることができる人だと思っています。
規律正しい生活が必要だと思えばそれができる人です。
規律で重要なことは、自分で決めた規律であり、自分との約束です。
これが徹底できれば、自分が必要だと思う規律は守ることができるからです。
必要なのは、良い習慣を身につけるための規律です。
人は良い習慣も悪い習慣も持っています。
優秀な人とは、自分にとっては何が良い習慣なのかを見極めて、その良い習慣を多く持っている人とも言えると思います。
自分で規律を作り良い習慣を作っていくことが、目標を達成する近道です。
自由と規律のバランスを理解し、自分自身を育てていきましょう。