スポーツとは

僕自身、小学校2年生の時に野球チームに入り、野球によって育てられました。
僕の精神や人格は野球を通じて身に付けてきたものが本当に多くあります。
その中心にあるのはスポーツパーソンシップの考え方です。

また、今スポーツの現場で上がってくる問題の解決に、スポーツパーソンシップの理解がないとできない問題が多々あるように感じます。

スポーツパーソンシップは、スポーツの世界だけでなく、学校生活、仕事、社会など、生きていく中で、役に立つことがあると思うので、スポーツをしていない人にも、是非参考にしていただきたいと思います。

これから何回かに分けて、そのスポーツパーソンシップについて発信していきたいと思っています。

スポーツパーソンシップとは、スポーツマンシップのことです。
最近は「ビジネスマン」という言葉を使わずに「ビジネスパーソン」
「スチュワーデス」は「キャビンアテンダント」のように男女を別ける言葉は使わなくなっています。
実際、「スポーツマンシップ」でひとつの単語であり、「man」という単語には「人、人間」という意味もあるので問題はないのかもしれませんが時代の流れを考え、「スポーツパーソンシップ」という言葉を使います。

スポーツパーソンシップを話す前に「スポーツとは何か」を説明しなくてはなりません。
スポーツを知らないでスポーツパーソンシップを理解することはできないからです。

今回はその「スポーツ」の説明をしたいと思います。

スポーツとは、辞書には、
「楽しみを求めたり、勝敗を競ったりする目的で行われる身体運動の総称。陸上競技・水上競技・球技・格闘技などの競技スポーツのほか、レクリエーションとして行われるものも含む。」
と書かれています。

「スポーツ」の語源を調べると、スポーツという言葉は、15世紀前半のイギリスで生まれたと言われてます。

「deporatare(ラテン語)」日常生活の労働から離れた、遊びの時空間。余暇、余技、レジャーといった意味。

そこから「desporter(フランス語)」に転じ、

さらに「disport(英語)」disもport(港・持ち運ぶ)も基本的に「離れる」というという意味。日常生活の労働から離れることを意味する。

disport(u), sporteから、やがて頭音が消失して「sport(s)」となったようです。

19世紀には、ドイツ語、フランス語にも取り入れられ、現在は世界共通語として用いられているようです。

日本の昔の文献では日本語訳として「スポーツ=釣り」と翻訳され、続いて「スポーツ=乗馬」という訳語が現れました。
これは、釣りや乗馬をしていた外国人がスポーツをしていると言ったことからそう書かれたと言われています。

スポーツの意味には「楽しむ・競技」という意味もあり、欧米ではチェスやビリヤードも「スポーツ」として認知されています。

近年では、「eスポーツ」という新しいスポーツもできました。
「eスポーツ(e-sports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技としています。

つまり、「スポーツ」とは、「競技」「遊戯」「娯楽」「レクリエーション」のことを言っています。

日本人の感覚では、スポーツとは、競技のことを言い、娯楽やレクリエーションといった感覚はあまりなく、ましてや、テレビゲームをスポーツと捉える人はなかなかいないように感じます。

スポーツ=体育と思っている人も多いのではないのでしょうか。
しかし、実際には「スポーツ=sport」「体育=P.E.(physical education)」なのでスポーツと体育は違います。
スポーツは、もともと日常生活の労働から離れることを意味していたことからも、自ら楽しむもので、強制されて行うのではなく自らが判断して行うということが言えます。
このことからもスポーツと体育は、違うということが理解できるのではないでしょうか。

本来、スポーツとは、難しいものではなく、「遊び」と「真剣さ」のバランスによって成り立つ、身近で手軽に参加することができるものなのです。

これが「スポーツ」です。
どのように感じたでしょうか?

本来のスポーツとはすこし違う方向でスポーツをしている人やチーム、団体や協会もあるように感じます。

そして、ここで説明したスポーツをする上での、心構えが「スポーツパーソンシップ」です。
スポーツパーソンシップを守りながら自由にプレーを創造するのがスポーツということになります。

今後、スポーツパーソンシップについても、もう少し詳しく説明していこうと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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