オンラインサロン始めます

荻野忠寛スポーツセンシングアカデミー
(SSA)
~誰も教えてくれないセンスの磨き方~

2021年4月1日にスポーツセンシングアカデミー(SSA)~誰も教えてくれないセンスの磨き方~をスタートします。

なぜオンラインサロンを始めようと考えたのか、僕の思いを書いてみました。

僕は現在、小学生から大人まで多くの野球選手の指導に当たっています。
野球現場だけでなく、学校や企業などでも話をする機会をいただいています。
そこで「センスを磨く」という話をさせていただいています。
それは僕自身が多くの野球選手を見てきた中で、また野球選手以外の多くの人と接するなかでセンスがあるということはとても大切なことだと思っているからです。

そんな考えに行き着いた経緯から説明していこうと思います。

多くの選手を見て疑問を抱くようになった

  • トップ選手はなぜトップ選手なのか?
  • プロ野球選手とプロ野球選手になることができない選手との違いは何か?
  • なぜ練習を根気強く継続できる選手と続けられない選手がいるのか?
  • すぐにできるようになる人とならない人の違いは何か?

2014年に千葉ロッテマリーンズを退団し、プロ野球の世界を離れ多くの野球選手を見ていく中で、このような疑問を抱くようになりました。

  • 上を目指して一生懸命頑張っている
  • プロ野球選手になりたいと強く思っている
  • ギリギリのところまで自分を追い込んでトレーニングをしている
  • 身体もでかい
  • 投げる球も速い
  • 走るのも速い
  • 柔軟性もある
  • ウエートトレーニングでもすごい重さを挙げることができる

プロ野球選手が持っている能力以上のものをたくさん持っているにもかかわらず、プロ野球選手にはなれない。

何が足りないのか?
そう考えたときにたどり着いた答えが
「センス」

プロ野球選手の何が優れているのかといえば、共通しているのはセンス。

センスがないプロ野球選手はいないということです。

ということは、プロ野球選手になりたければまずはセンスを磨かなければ難しいということを考えました。

どうすればセンスを磨くことができるのか?

そう考え、センスがある人を観察し勉強をしていきました。

  • センスがある人とはどんな人?
  • センスがある人はどんな能力が優れている?
  • センスのある人はどうやってセンスを身につけたの?
  • センスを磨くことは可能か?
  • 何をすることでセンスは磨かれる?

こんな疑問に答えを見つけていきました。

そこでできたのがセンスを論理的に落とし込んだ「スポーツセンシング」です。

「スポーツセンシング」

「スポーツセンシング」を
「人が成長するための本質的な能力」
と位置づけた

つまり、スポーツセンシングに優れた人とは、自分自身を成長させることに長けた人です。

  • 何をやってもできるようになる人
  • やろうと思ったことがすぐにできるようになる人
  • できるようになるまでとことん継続できる人
  • 毎日充実し楽しそうに生きている人

このような人に近づいていくために必要なものが「スポーツセンシング」ということです。

  • 頑張っている人は成長してほしい
  • 一生懸命練習したなら成果として表れてほしい
  • 少しでも自分の理想に近づいてほしい

そんな気持ちから作ったのが「スポーツセンシング」です。

  • 頑張ろうと思っているのに頑張れない
  • 周りから努力が足りないと言われてしまう
  • なりたい自分になれない
  • 自分にセンスを感じない

そんな人にセンスを磨くことで人生を充実したものにしてほしいと思っています。

誰でも今からセンスを磨くことができる

「センスを磨く」ということを具体的にロジックとして落とし込んでいるので、誰でも、いつからでもセンスにアプローチしていくことができます。

そんな話を講演など様々な場所で話をさせていただいていますが、どうしても概要の説明に多くの時間を使ってしまいなかなか深く伝えることができていませんでした。

もっと深く知りたいという声に答えるためにオンラインサロンを立ち上げることが良いのではないかと考えた

SSA内で僕の考えを伝えることでまずは、アカデミー内の方の人生を少しでも良くできればと思います。その後、センスを磨くという考えが広がり、もっと多くの人に希望を与えるきっかけになればと思います。

もうひとつは、スポーツセンシングは僕がひとりで独学で作ったものなので、一緒に学ぶメンバーと意見交換することでより良いものに変えていきたいという想いも持っています。

一緒に学びながらともに成長していけるアカデミーを目指します。

夢を追いかける野球選手のために作ったスポーツセンシングですが、センスは野球に限ったものではなく、他のスポーツでもとても重要ですし、スポーツ以外の様々な分野でもとても重要です。

多くの分野でセンスがある人が活躍しています。

つまり、センスを身につけることは様々な場面でそのセンスを発揮することができるということです。

  • 「センスは持って生まれたものだ」
  • 「センスは変わらない」
  • 「センスを磨くなんて考えたことなかった」
  • 「センスがないからあきらめていた」

このように思っている方が多くいると思いますが、センスは今からでも高めていくことができます。

「センスを変えれば未来が変わる」

センスがなければセンスを磨けばいい。

スポーツセンシングを学び、センスを磨くこと自体を楽しんでほしいです。

身につけたセンスを日常や社会生活、仕事、遊び、将来、などに活かし、人生を豊かなものにしていってほしいと願っています。

※スポーツセンシングだけを学ぶ場ではなく僕の知識や経験をどんどん発信していきたいと考えています。

スポーツセンシングアカデミー・内容
  1. コラム・動画・ライブで情報発信
    知識や経験を発信していきます

  2. オンライン・オフライン勉強会
    Zoomを使った勉強会・実際に集まっての勉強会など企画していきます

  3. メンバーによる意見交換・交流
    メンバーが自由にアカデミー内へ投稿し、それに対してメンバーで意見交換をしていきます

  4. ゲスト勉強会
    ゲストを呼んで話を聞きます

  5. イベント企画
    いろいろなイベントを企画していきたいと思います

  6. オンラインプロ野球観戦
    オンラインでプロ野球の試合を見ながら解説をしていきます

注意事項

・Facebookグループにてコミュニティを運営します。
・Facebookアカウントについて、「明らかに実名でない」「友達がいない」「プロフィールが全く明記されていない」など、アクティブなアカウントでないと判断した場合、入会をお断りさせていただくことがあります。
・アカデミー内の内容や、オーナーが発信する内容について、アカデミー外(口外、SNS等を含む全てのメディア・媒体)へ転記することを禁止致します。
・他の利用者への中傷、脅迫、いやがらせに該当する行為を禁止致します。
※上記禁止事項が認められた際は、強制退会扱いとさせて頂く場合がございますのでご了承ください。
・入会、退会は1ヶ月ごとに可能です。
・退会する際は、次回引き落とし日の10日前までにオーナーまで直接ご連絡ください。(FBグループの退会だけでは決済が停止できません)

2021年。

明けましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。
2021年が皆様にとって、より良い1年になるよう心からお祈りいたします。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

今年も今まで同様にスポーツの価値を少しでも上げられるように活動していきます。
僕ひとりの力は微々たるものですが、周りの人を巻き込み、巻き込まれながら必要としてくださる人のためになるように動いていきます。

 

昨年はここでの投稿をしてきませんでしたが、ありがたいことに
「投稿楽しみにしています。」
「参考にしてます。」
「また投稿してください。」
などという声をかけてくださり、今年は少しずつですがまた投稿していこうと考えていますのでよろしくお願いいたします。

内容としては、僕の考案した「スポーツセンシング」という考え方を今まで以上に発信していこうと思っています。
一昨年にはオンラインという形で僕の考えを発信するということはありませんでしたが、昨年は講演やセミナーがリアルでできなかったことでオンラインでセミナーや講演を行いました。
そうしたことで今まで以上にスポーツセンシングという考え方を多くのアスリートに聞いていただくことができました。
その中でスポーツセンシングを必要とするアスリートが多くいることを感じたのでそんなアスリートの後押しを少しでもできたらと思っています。

 

昨年オリンピックが延期になり、延期になった今年のオリンピックも開催できるのかもわかりません。
プロ野球もどんなシーズンになるのか予測が難しくなっています。アメリカのMLBも同じです。
これは日本だけでなくそして野球だけでなく世界中の多くのスポーツで同じことが言えます。

プロ選手や競技選手にとって試合がないということは本当に厳しいことだとは思いますが、皆で協力して乗り越えていくしかないと思います。
スポーツの力が必要になるときが必ず来ます。
スポーツの力が必要になる人が必ずいます。
スポーツの力が必要になる場所が必ずあります。
そうなったときのために準備をしていきましょう。

 

2021年を皆さんと一緒に良い年にしていきましょう。
皆さんの健康を心より祈っています。

今年もよろしくお願いいたします。

望さんありがとう。

記事の更新ができていなかったのですが、どうしても記事に残しておきたいことがあったので久しぶりに投稿します。
今日の朝、望月一さんが死去というニュースが飛び込んできました。
52歳という若さでお亡くなりになり信じられない気持ちと感謝してもしきれない気持ちが溢れてきました。

 

望さんは、僕が千葉ロッテマリーンズ時代に球団の理学療法士(PT)としてとてもお世話になった方です。
望さんは、1986年に広島カープに入団し2度の右肘の手術を経験しながらもリリーフ投手として活躍されました。プロ野球選手引退後に国家試験に合格し理学療法士になられました。
プロ野球で活躍した後に理学療法士となりトレーナーとして広島カープ、千葉ロッテマリーンズで選手を支えてこられました。

僕のプロ野球人生は入団から3年間1軍でプレーし、残りの5年間は5回の手術を経験し、ほぼ2軍でリハビリをしていました。その5年間ずっとリハビリに付き合っていただいたのが望さんでした。
手術の時は病院で手術が終わり麻酔から覚めるまで付き添っていただき、後に麻酔でもうろうとしている状態を真似して笑いを取ったり口数は決して多くはありませんが、ユーモアある会話で明るい雰囲気を作るのがとても上手でした。

リハビリ中は「大丈夫、大丈夫」と毎日何度もおっしゃっていました。プロ野球という世界にプレーできない選手がいる場所はありません。大丈夫のはずがないのに望さんに毎日「大丈夫、大丈夫」と言われると人柄も相まってか焦る気持ちが和らいでいきました。
リハビリは毎日毎日単純なトレーニングの繰り返しで、前進したと思ったら後退してを繰り返し、決して楽なものではありません。
時には、ボールが投げられないのでサッカーボールを持ってきて2人でフリーキックの練習を真剣にしたこともありました。折れそうな心を支えていたのは間違いなく望さんの優しさだったと思います。
誕生日が同じということもあり誕生日にはお互いにメールを送りあったりしていました。

2013年の6月に右肩を手術しリハビリがなかなか思い通りにいかない中、12月に左膝の前十字靭帯断裂の再建手術をすることになり絶望の中にいる時も笑顔で励ましてくださり、毎日一生懸命に身体をケアしてくださいました。翌年の2014年シーズンは投げることができずにシーズン終了後に自由契約となりました。その時に1番に思ったことが5年間もの間、1日たりとも手を抜くこともなく毎日変わらずにリハビリに付き合っていただいた望さんにもう1度元気に全力で投げる姿を見せたいという思いでした。
その思いがあったので2015年から2年間社会人野球でプレーし、都市対抗野球の予選を勝ち上がった時に、望さんに電話をし「遅くなりましたがお陰様で完全復活しました。」という話をしました。望さんもとても喜んでくださったことを思い出します。望さんのお陰もあり社会人野球での2年間は故障することもなく元気にプレーできました。

 

望さんの中では自身が現役時代に肘の故障に苦しんだので同じような境遇の選手を助けたいという思いを強く持っていたのではないかと思います。
僕自身も怪我や故障で投げられないということは、サヨナラホームランを打たれるより、打たれて降板するより、不甲斐ない投球をしてお客さんから罵声を浴びせられるより、はるかに苦しいことでした。
だから今の僕の考えの根本にあるのは何があっても故障させてはいけない。携わっている選手の身体は全力で守ってあげなくてはならないということです。
なかなか故障をし長いリハビリを経験しないとわからないことだとは思いますが、1度故障してしまうと選手生命に関わる問題になりかねないのでなんとかそのような選手を減らすことができないかと考えています。

望さんは僕の恩人でありとても感謝をしています。それだけでなく僕の人生に大きな影響を与えていただいた方です。僕の中には望さんから学ばせていいただいたことがたくさんあります。

 

突然の訃報に信じられない思いで心の整理がつきませんが、
今まで本当にどうもありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

2020年。

明けましておめでとうございます。
2020年が皆様にとって、より良い1年になるよう心からお祈りいたします。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2020年は東京オリンピックが開催されることもあり、日本のスポーツ界にとって特別な年となると思います。
僕自身も、スポーツ界がより良くなるように行動していきたいと思っています。

オリンピックレガシーという言葉が使われますが、オリンピックで終わりではなく、オリンピックをステップにもっとスポーツが発展し、良い遺産となるようにスポーツ界が一丸となり未来のスポーツを作っていく必要があります。
ひとりの力は小さなものでも、皆で協力することで大きな力になっていきます。
スポーツに携わる人たちの言動が未来のスポーツを作っていきます。
そこに微力ながら協力していきたいと考えています。

また、今年も引き続き、子供たちのスポーツ環境を少しでも良いものにできるように活動していきます。
子供の健康・安全を優先し、どうすることが子供の将来を考えたときに良いのかを考えていきたいと思います。

 

今までは、ここでの投稿を定期的にしてきましたが、今年は不定期に投稿していこうと考えています。
少しでも、この投稿を読んでくださる方の参考になれば幸いです。

2020年もよろしくお願いいたします。

2019年。

2019年も終わろうとしています。

今年を振り返ってみるとたくさんの方々とご縁をいただき、とても充実した日々を過ごすことができました。
お陰様で楽しい時間が過ごすことができ、また、たくさん勉強する機会をいただき、とても成長することができた1年となりました。

ここでの投稿も定期的にアップすることができ、たくさんの方に読んでいただき感謝しています。
少しでも読んでいただいた方のプラスになるようなことが発信できていたのなら嬉しく思います。

 

僕自身、2019年が2020年につながっていくような一年になったのではないかと思います。
またそうなるように2020年も全力で過ごしていきたいと思います。

今年1年間本当にどうもありがとうございました。
僕の投稿を読んでくださり、どうもありがとうございました。

引き続き来年もよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください。

普通ってどういうこと?

「そんなの普通だよ」とか「当たり前でしょ」とか「常識でしょ」というような言葉をよく耳にしますが、人によって、普通や当たり前や常識は違うことがあります。
人間は誰しも、今まで自分がやってきたことを普通と思い込んでいます。
それなので普通というのは人によって違います。
そんな普通とはどういうことかということを考えてみました。

 

プロ野球選手の普通と思っていることとアマチュア選手の普通と思っていることは異なります。
プロ野球選手になりたければプロ野球選手の普通を知り、実行することが近道となると思います。
ですが、難しいところはアマチュア選手は自分のやっていることが普通で当たり前だと思い込んでいて、プロ野球選手も自分のやっていることが普通で当たり前だと思い込んでいるので、そこが交わることがなかなかないということです。
プロもアマチュアも同じような練習をしていますが、個人個人のその練習に取り組む姿勢はまったく違ったものであると感じています。

例えば、キャッチボールと言う小学生でもやるような練習のひとつ見てみても、プロ野球選手はそのキャッチボールの中で自分のフォームがどうなってるのか、自分のボールがどうなってるのか、今日の自分の身体がどうなってるのか、などを確認しながらキャッチボールの中でも自分のパフォーマンスをどうやったらあげれるかを一球一球考えながら投げています。
これは特別なことではなく普通のことなのでキャッチボールをやるときは毎回このような意識を持って行なっています。

プロの選手にとって、グランドにいるときだけでなく普段の生活からどうやったら野球につながるかを考えることは普通のことであり、当たり前のことです。
僕は現役でプレーしてた時、食事を好き嫌いで食べるということはありませんでした。
栄養を考えながら何が自分の身体にとって必要なのかを考え、それに沿って食事を選んでいました。
これは特別なことではなく、そうやって食事を摂ることが普通であり、当たり前でした。
普通のことなで、頑張って食事をするといったような感覚もないし、それで楽しいのと言われても何とも思いませんでした。
それが普通なので、そうすることが当たり前であり、習慣なので何とも思わないということです。
普通とか当たり前とはそういうものです。

食事だけでなく生活の中でもこのようなことは多くあります。
普通で当たり前のことなので習慣になっているということでもあります。
プロの選手とアマチュアの選手では、持っている習慣が全く違います。

 

これは、野球選手だけに言えることではなく、何の分野でも同じではないかと思います。
優秀な人とは、普通や当たり前のレベルが高いということです。
レベルの高い普通や当たり前を作り上げていくことが上のレベルに行くことになるのではないかと思います。

そのためには、自分の普通や当たり前が、実は、普通や当たり前ではないのではないかと思うことが必要です。
そして自分が優秀だと思う人が、どのような習慣を持っていて、どのような生活をしているのかを知ることはとても重要なことです。

僕の考え方は、普通や当たり前、常識を疑えというわけではありません。
今までのやり方を否定するということでもありません。
普通や当たり前、常識を何も考えずに信じるのではなく、なぜそれが正しいのかを理解しておくべきということです。
そうやって根拠を考える習慣を持つことで、普通や当たり前、常識というものが、少しずつレベルの高いものに変わっていくのではないかと思います。

 

僕が多くの選手を見てきて感じることは、普通や当たり前のレベルを上げていくことなしに、高いレベルに近づくことは難しいということです。
しかし、トップ選手は自分のしていることが、特別ではなく、普通であり当たり前だと思っているので、アマチュア選手も同じだと思っています。
逆にアマチュア選手も自分のしていることが、普通であり当たり前だと思っているので、トップ選手も同じだと思っています。
このプロの選手とアマチュアの選手の普通や当たり前をチューニングすることができれば、アマチュア選手にとってとても価値のあることになると思います。
野球では、プロアマの問題があったりとプロの選手がアマチュアの選手を指導する機会がなかなかありませんが、この投稿から気づきを得る選手がひとりでも出てくれればと思います。

今までの自分を超えることはすごいこと。

「比較対象は今までの自分。今までの自分よりも少しでも成長することが大切。」
僕がいろいろなところで言っていることです。
どんなにすごい人でも、今までの自分を少し超えるということを多く積み重ねているだけです。
生まれたときからプロ野球選手の人はいません。
オリンピックやプロスポーツでは相手に勝つことが重要になってきますが、子供達や部活動ではそれ以上に今までの自分よりも少しでも成長することのほうが重要であると思っています。
比較対象を常に今までの自分に置いておき、それを超えることを目指すことが重要だと考えています。

 

大谷翔平選手は投げるボールの最速が165キロです。
これは日本人最速でもあります。
大谷翔平選手が166キロを投げるのと、今までに120キロしか投げたことがない選手が121キロを投げることは、本人からしてみれば、どちらも自己記録を更新し自己最高記録を出したという意味では同じことです。
仮に大谷選手が166キロを投げたとしたら、おそらく大谷選手にとっては通過点でしかないとは思いますが、周りの人は評価をし祝福するのではないかと思います。
それと同じように120キロしか投げたことがない人が121キロを投げることができたらその周りにいる人は評価をし祝福してあげるべきです。

大切なことは良い結果が出たときや良いパフォーマンスが出せた時には、周りはその出来事を褒め称え一緒になって喜ぶことです。
これは野球に限らず、他のスポーツでも勉強でも多くのことに当てはまります。
人の記憶というのは、心の底から喜んだり、感動したりすることによって、より強固になっていきます。
その証拠に今までで一番嬉しかったことや喜んだこと感動したことは鮮明に覚えているのではないでしょうか。

だからこそ新しくできたことや上手くいったことは、本人が忘れずに、より記憶できるように周りの人は本人に喜びを与えるようにしてあげることがその人のためになります。

 

それとは別に、身の危険を感じたことや恐怖を感じたこと、恥ずかしかったことなども記憶に残りやすいことです。
だからこそ、ミスをしてしまった時になるべく記憶に残さないように怒ったり恥ずかしい思いをさせないように少しでも周りが助けてあげることが必要です。
ミスをするたびに怒られたり、恥ずかしい思いをさせられると、そのミスをどんどん記憶していき、気がつけば記憶の中が上手くいかなかったことばかりになってしまいます。

本当に酷い場合にはトラウマのようになり、同じような場面で上手くいかなかったことを思い出してしまいプレーに支障が出ることもあります。
ミスしたことを記憶するのではなく、そのミスの改善方法やミスをしないで上手くできるやり方を記憶しなければなりません。
ミスだけを記憶するということは良いことではないので、ミスを記憶に残さないように周りも協力してあげることがその人のためです。

 

成長するとは、今まで知らなかった新しいことを記憶したり今までにできなかった動きが新しくできたりと、脳に新しい回路ができることです。
その新しい回路を引っ張り出してきて必要な時に使えるようにするのに記憶が重要です。

大人は簡単だと思っていても子供にとっては難しいことはたくさんあります。
「1+1」は大人は誰でもできますが子供はどこかのタイミングで「1+1」ができるようになります。
生まれた瞬間からできたわけではありません。
大人にとってはできることが当たり前でも、子供にとっては当たり前ではなく自己新記録に近いような状況は多くあります。
できないことばかりを注意するのではなく、今までの能力を見極め、例えたいしたことではなくても、できたことをしっかりと褒めてあげることも成長には大切なことです。

 

褒めることの狙いのひとつが、その相手を喜ばせることによって感情を刺激し、より記憶に残してもらうことです。

逆に、怒るということは脳を萎縮させるだけでなく記憶の面でも、チャレンジを促す面でも非常に多くのデメリットがあります。
時代が変わったから怒ってはいけないのではなく、怒ることで成長を阻害させてしまうということが、科学的に証明されてきたから怒ってはいけないということです。

指導者のアプローチで記憶に残したり、記憶に残らないようにしたりを上手くコントロールすることができます。
今までの自分を少しでも超えることができたのなら、それを評価してあげることが、さらなる成長につながっていくのではないかと思います。

肩痛は休んでいるだけでは完治しない。

野球では1度肘や肩を痛めた選手が何度も同じ箇所を痛めてしまっています。
逆に、1度も肘や肩を痛めることなく長くプレーしている選手も多くいます。

痛くなるには痛くなるような原因があり、その原因にアプローチしなければまた同じように痛くなる可能性があります。
肘や肩が痛くて投げられない選手は休んでいるだけでは投げられるようにならないという話をしていこうと思います。

 

整形外科での診察では投げられないほど肘や肩を痛めているわけではないという診断結果が出ているにもかかわらず投げたら肘や肩が痛くなってしまい思ったように投げられないという選手がいます。
投げたら痛くなり、また休んである程度状態が良くなり、投げるとまた痛くなってしまう、と言ったことを繰り返しています。

このような選手の多くが自分の肘や肩など痛みのある部分を痛めていると思い込んでいます。
病院でもう投げても大丈夫だと言われても本人は病院の診断が正しくないと思っているような選手すらもいます。

現状を見ていると、肘や肩が痛くなった選手はただ休んだだけではまた投げると痛くなってしまうことがほとんどではないかと思います。
投げて肘や肩が痛くなったのなら休むだけでは完治させることは難しいということです。
痛くなるということは痛くなるような身体の機能をしていたり、痛くなるようなフォームで投げています。
そこにアプローチしなければなりません。

 

肘の関節はそんなに強度があるわけではないと思った方が良いと思います。
肘に負担のかかる投げ方をすれば簡単に痛めてしまいます。
投げるたびに肘が痛くなってしまうという選手も少なくないのではないかと思います。
そのような選手は肘が痛くなった時に、ただ休んでいるだけでは、また投げれば痛くなってしまいまいます。
肘に負担のかかっているその投げ方自体を修正する必要があります。

 

肩というのは野球をしていない一般の方でも肩こりになったり腕を上げるのが辛いというような症状を持っている人も多くいます。
四十肩や五十肩と言われるように肩の機能というのは低下しやすい部分でもあります。

ボールを投げるという動作はそのような方よりもはるかに多く肩を使うので当然、肩を痛めないように予防のためのトレーニングをしたり、肩のコンディションを整えるために気を配らなければなりません。

投げて肩が痛くなってしまう選手は身体の機能を整えたり、身体の動かし方を変えたり、投球フォームを見直したりしない限りは投げればまた肩が痛くなってしまいます。
ただ何もせず休むだけではなかなか完治させることは難しいことです。

段階としてはまずは身体機能を整えるようにします。
猫背になっていたり肩が前に出ていたりしていないのか。
僧帽筋など肩回りの筋肉を緩んだ状態にすることができているのか。
筋肉を緊張させることなく、背骨の上に頭がしっかり乗っているような適切な姿勢を作れていなければなりません。

次に肩回りの細かい筋肉(インナーマッスル)を中心に筋肉をうまく連動させ、しっかり力が入り肩関節を固定することができるようにします。
それができていればそこから動きの中でも同じように、肩関節を固定し、腕を肩甲骨に引きつけておくことができるようにしていかなければなりません。
このような身体機能があり、基本的な身体操作ができなければ肩に負担がかからない適切なフォームで投げることは難しいことです。

ここまでできて初めて、肩に負担がかからない適切なフォームを身につけることができる土台ができたことになります。
ここからフォームを追求し、自分に合った肩に負担のかからない適切なフォームに変えていかなければ痛みを完全になくすことはできません。

 

今回は野球選手の肘や肩の話をしてきましたがこれは他のスポーツであったりスポーツをしてない一般の方の膝や股関節、腰痛、肩痛などにも当てはまる考え方です。

最終的には痛くなってしまった原因である動きを改善しなければ、また同じように痛くなってしまう可能性は高く残ってしまうということです。
ただ何もせず休んで痛みが無くなるのを待つだけでは完治させることは難しいので、痛みの原因となっている部分にアプローチしてみてほしいと思います。

「なぜ結果がでなかった?」を考える。

スポーツをしていれば、結果が出る時もあれば、出ない時もあります。
野球では、打たれることもあれば、抑えることもあります。
バッター側からみれば、打てることもあれば、打てないこともあります。
野球だけでなくすべての競技に言えることです。
サッカーでもパスが通る時もあれば、パスが通らないこともあります。

結果が出た、出なかったをどう分析して、次につなげていけるかが大切になってきます。
今回は、プロ選手の考え方なので、いつもよりも少しレベルを上げた、話をしていこうと思います。

 

思い描いていたような結果が出なかったり、ミスをしてしまったりした時に、それがなぜそうなってしまったのかを考えなければなりません。
その根本にあるのが、行動を起こす前の物事の捉え方の部分、つまり、「こうしよう」というイメージを創る部分でミスをしてしまったのか、その行動自体にミスがあったのかを見極めることが重要です。

例えば野球のピッチャーが打たれてしまった時に、自分が思った通りのボールを投げて打たれてしまったのか、思った通りのボールが投げれずに打たれてしまったのかを見極めます。
もし狙った通りに投げていたにも関わらず打たれてしまったのなら、それはそのボールを選択したこと自体がミスをしていたことになります。
投げる前のサインを決めた時点で、コースなのか球種なのか、抑えることができると思って創ったイメージが良くなかったということです。

物事をどう捉えるかのインプットのミスと自分の身体をどう動かすのかのアウトプットのミスで分けなければいけません。

「失投した」と言われるような、狙ったところに投げることができずに打たれてしまうのはインプットのミスというよりも、アウトプットの部分でのミスです。
そもそものフォームが悪かったり、タイミングがずれてフォームが乱れたりといった部分の不具合から生じます。
そうではなく、狙っとところにイメージしたボールを投げられたにも関わらず打たれてしまったのなら、それは相手との駆け引きや抑えるイメージをしたそのイメージが良くなかったということです。

バッターで言えば狙ったところにしっかりバットを出せているにもかかわらず打ち取られてしまったのか、そもそも技術が足りずにバットを出そうと思ったところにしっかりとバットを出せなかったのかこれを見極めなければなりません。
バットを狙ったところに出して、捉えたと思ったにも関わらず打ち取られてしまったとしたら、それはアウトプットのミスではなくインプットの部分でミスをしているということです。
バッターのインプットの部分でのミスというのは目から得た情報を脳が錯覚し、ずれてしまっているということです。
ここが改善できなければいくらバットを振って狙ったところにバットが出せるようになっても打てるようにはなりません。

サッカーで言えば、例えばパスを出した時に、そもそもそのパスを出そうとした場所が悪かったのか、もしくは技術的に足りずにそこにパスが出せなかったのかを考えなければならないということです。
パスをする技術が足りなかったのかインプットの部分、つまり想像力や創造性、発想と言われるようなイメージの部分が足りなかったのかを考えなければなりません。

 

上のレベルを目指すのなら、この物事の捉え方の部分とその動き自体、両方を向上させる必要があります。
動きのミスは目で見ればわかるので、すぐに見つかりますが、物事の捉え方の部分は目では見えないので、指導をする場合には、選手との会話の中から見極めていかなければなりません。

何の競技でも相手とのレベルがかけ離れてしまっては物事を捉える部分(インプット)のミスなのか、その動作(アウトプット)でミスをしたのかの判断は難しくなります。
しっかりした技術、つまりアウトプットができなければ物事の捉え方でミスをしているのかが曖昧になります。

極端な例で言えば100キロぐらいのボールしか投げられないピッチャーがプロ野球選手と対戦した時に、配球が悪いから打たれたというのは通用せずに単純に投げる技術が足りないから打たれてしまったのであるということです。
どんなに物事の捉え方の部分が優れていたとしてもアウトプットの技術が低すぎては抑えることは難しいということです。

 

物事の捉え方のレベルを高めようと思ったら、身体を動かす技術が高くすることが大切です。
この相乗効果でスポーツのパフォーマンスは上がっていきます。

上手くいかなかった時にその原因がどこにあるのかを正確に把握し、そこに対してアプローチできればどんどん成長していきます。
どうしても目に見えるフォームや動きの部分ばかりをトレーニングしてしまいますが、高いレベルになればなるほど物事の捉え方の部分が重要になってくるので、早くからイメージを創るレベルを高めるための創造力や感覚を磨いていくことが重要だと思います。

ノースローの期間を作る。

野球というスポーツは肩や肘に大きな負荷がかかるスポーツです。
そのため、ボールを投げないノースローの期間を作ることも選択肢のひとつです。
12月に入り、どこのチームでも冬練と言われるような冬のトレーニングの期間に入っていると思います。
小学生のチームでも走り込みをしたり、トレーニングの期間にしたりしています。
そこで気をつけなければいけないことはオーバーワークやオーバーユースによる怪我や故障です。
日本での野球選手の肩や肘の故障についてのデータはなかなか見ることがありませんが、アメリカのMLBが調査したアメリカの青少年のデータを元にノースローの期間を作るメリットについて説明していきたいと思います。

 

アメリカでは若い野球選手の肩肘の故障についての研究を数十年かけて行なっているため細かなデータを見ることができます。
そこで出されているデータの中に、年に8ヶ月以上競技野球をした選手はそれ以下の選手に比べ、手術を必要とするような肩や肘の故障をする確率が約5倍高いというデータがあります。
そのためアメリカの少年野球では投手は少なくとも年に2~3ヶ月は投球を控え、少なくとも年に4ヶ月は競技野球での投球を避けるようなガイドラインをMLBが出しています。

日本のプロ野球の投手でさえ、シーズンが終われば、オーバーホールという身体を休める期間を設けています。
アマチュア野球の選手には、冬の期間でもピッチングをしたり、打撃投手をしたりするような選手を多く見ますが、ノースローの期間を作ることも必要なことです。

僕は多くのアマチュア野球選手を見てきましたが、多くの選手が登板過多による、肩や肘への疲労を持っています。
この疲労をしっかりとるということは肩や肘の故障のリスクを減らす意味でも重要なことです。
MLBが出しているデータの中に、青少年の野球で腕の疲労感が常にある選手はそうでない選手より約36倍肩や肘の故障の可能性が高いというデータもあります。
そのようなデータからも肩や肘の疲労をしっかり取ることが重要であることが分かると思います。
腕の疲労感がない状態でプレーすることで、故障のリスクをかなり減らせるということが言えます。

 

冬の期間は身体をいじめ抜くことが重要ということをよく聞きますが、怪我をしてしまってはマイナスになってしまいます。
またその怪我が長引けば、選手生命にも関わります。
身体にかける負荷は適度でなければなりません。
その適度を見極めることは簡単なことではありませんが、自分の身体と相談し疲労のコントロールに努めることも大切なことです。

パフォーマンスを向上させるには負荷をかけなさすぎではいけません。
しかし、負荷をかけなさすぎる以上に負荷をかけすぎることの方がいけないと思っています。
最も避けなければならないことは、怪我や故障で野球ができなくなることだからです。
自分にとって最適な負荷をかけることができるということもその選手が持つ能力のひとつです。

 

ピッチングをしなくてもできる練習はたくさんあります。
ピッチングだけでなく野球から離れても、できることはたくさんあります。
野球は寒い時にやるには向いていないスポーツです。
子供たちの成長や発達を考えた時に、一年中野球をやらせよりも他のスポーツをやらせたり野球とは違った運動をやらせることの方が得られることが多いのではないかと思います。
野球の動きだけでなく様々な動きをすることで、子供の運動能力の向上に役立つのではないかと思います。

道具を大切にする。

僕は、小学生から中学生、高校生、大学生、社会人野球の選手、またプロ野球の選手と多くの野球選手を見てきました。
その中でも圧倒的にプロ野球選手が一番道具を大切に使っていると感じました。
ほとんどのプロ野球選手はスポーツ用具メーカーから道具を頂いています。
グローブが欲しいと言えばグローブをもらえ、バットが欲しいといえばバットをもらえ、スパイクが欲しいと言えばスパイクがもらえます。
いつでも道具がもらえる状況にも関わらず、とても道具を大切にする選手がたくさんいます。
そんな道具の話をしていきます。

 

プロ野球選手の中にも道具を大切にしない選手もいますが、その割合はアマチュア選手よりはるかに少ないと思います。
イチロー選手がとても道具を大切にしていたことは有名です。
イチロー選手に限らず僕の見てきた多くの日本人のトップ選手はとても道具を大切にします。
それは、プロ野球選手のグローブやスパイクを見てもらえればとても綺麗だということからもわかります。
プロ野球選手の多くが毎日使う道具を大切にしています。

道具を大切に扱ったとしても、それだけで野球が上手くなるわけではありません。
道具を大切に扱わないメジャーリーガーもいます。
しかし、毎日どんな状況だろうと自分の道具を大切にするということを貫き通すということは、自分自身を成長させることにはつながります。

 

プロ野球選手でも思い通りにいかない時に、グローブを投げたりバットを投げたりすることもあります。
ゴルフのトッププレイヤーが思い通りになかった時に、ゴルフクラブを投げたり叩きつけたりすることもあります。
テニスのトッププレイヤーが思い通りにならなかった時にラケットを投げつけることもあります。
このような行動をフォローするつもりはありませんが、アマチュア選手がうまくいかなかった時に照れ隠しや周りの目を気にして道具に当たるというのとは違います。
これは選手によっては道具に当たることによって気持ちを切り替えるためのテクニックのひとつとして行なっている人もいます。
人生をかけて競技に打ち込み、練習やトレーニングを一生懸命に積んできて、良いプレーができるという自信があるにも関わらず、自分のプレーが上手くいかず、自分に腹が立つということも分かります。
しかし、僕の考え方はプロフェッショナルである以上、常に子供たちに見られていると自覚して行動をとらなければならないと思っています。
道具に当たるというようなことは、子供たちが真似していいことではありません。

 

子供たちには自分の使う道具は大切にして欲しいと思っています。
それは野球が上手くなるためではなく、自分を成長させるために必要なことだからです。

「今日ぐらいいいか」ということが積み重なるとすごく大きなことになります。
この「今日ぐらいいいか」「まあいいか」ということを自分自身が許していたら、そのような人間になってしまいます。
少しの妥協も許さないということができるようになると自分の目標に間違いなく近づくと思います。

また道具を買ってもらえるというのは当たり前のことではありません。
道具を大切にするということは道具を買ってくれた人への感謝の気持ちでもあります。
それだけではなく、例えば、グローブを見ても、100年前のグローブ、50年前のグローブ、20年前のグローブ、現在のグローブと、道具メーカーの努力により、どんどんグローブもいいものになっていっています。
グローブにはグローブを作るメーカーや職人さんの思いも詰まっているということです。

 

毎日自分の使う道具を綺麗にし、大切にするという小さな積み重ねから得られることは多くあります。
自分を成長させるためには、自分と向き合う時間を作ったり、感覚を研ぎ澄ますということも必要です。
グローブ磨いたりスパイクを磨いたりバットを大切にするということで自分と向き合う時間となったり感覚を研ぎ澄ますことにつながります。
道具を大切にするというところから、自分の成長につなげるだけでなく、道具だけではなく自分や他人、周りの環境など多くのモノを大切にするということにつなげてほしいと思います。

重心のコントロール。

スポーツ動作において重心のコントロールの優劣が、パフォーマンスの優劣に直結するとも言えると思います。
つまり、運動能力に優れた人とは、重心をコントロールする能力に優れている人とも言えます。
そんな話をしていこうと思います。

 

重心とは重さの中心のことを言います。
重さがあるものには重心があるということです。
当然、人の身体にも重心があります。
重さの中心なので何か動きをするたびに前後、左右、上下にも重心は移動するということになります。
しかし、いちいち意識して、重心をコントロールしているという人はいないと思います。
歩くときに、重心を右足に移して、左足に移して、前に移動して、などとは考えません。
人間は無意識に重心をコントロールしバランスを保っています。

 

運動能力の優れている人とは、この無意識に行う、重心のコントロールに優れている人と言っても過言ではないと思います。
走る動作に優れた人とは、重心を速く移動できる人のことです。
バランスが良いというのも重心を上手くコントロールできている人のことです。
物を投げるというのも重心移動(体重移動)で生み出した力を投げるものに上手く伝えられている人と言えます。
野球では、体重を乗せて投げるという表現をしますが、まさしくこれが重心移動で生み出した力をボールに伝えているということです。
ボクシングなどの格闘技でパンチ力があるという人も同じで、重心移動で生み出した力(体重)を相手に上手く伝えている人です。

重心を上手くコントロールすることで走りを楽に速くすることができたり、投球や打撃において大きな力を生み出すことができたりします。

 

さらに、重心をコントロールすることで、姿勢が良くなります。(姿勢が良いから重心がコントロールできるとも言えるのかもしれません。)
良い姿勢と言うのは、重心が良い位置にあり、なるべく筋肉に頼らずにいられるということでもあります。
姿勢が良いと、筋肉に頼らずに力を出すことができ、筋肉の疲労を少なくできるのでエネルギーを温存することにもつながります。
逆に、重心の位置が悪いと筋肉を過剰に使ってしまい疲労しやすくなるだけではなく、筋肉の過緊張は故障のリスクを高めてしまうことにもなります。
スポーツ動作において、できるだけ筋肉を緊張させないようにリラックスした状態を保つことは非常に重要なことです。
身体に無駄な力が入ったりすることでパフォーマンスを落としてしまうだけでなく、故障につながってしまいます。

筋肉がリラックスした状態を作れる重心の位置は、動き出しの反応にも関わってきます。
例えば野球では、盗塁で良いスタートを切ったり、守備で打球に対して早く反応したり、打撃でもピッチャーの投げてくるボールに早く反応するためには重要なことです。
ピッチャーのクイックモーションを速くするのにも重心位置は大切です。

大きな力を出すのにも、素早く動くためにも、重心を上手くコントロールするということは、重要なことです。

 

重心の位置は、ほとんどが無意識にコントロールされていますが、特に重要になってくるのが、頭の位置です。
頭は、人間の1番高いところに位置し、重さがあります。
頭は重いので、頭の位置によって重心の位置は大きく変わってきます。
無意識に、頭の位置がどうなっているのかを把握し、頭の位置を上手くコントロールできている選手が、重心のコントロールに優れている選手とも言えると思います。

赤ちゃんや子供は、大人に比べて身体に対して頭の重さの比率が高いので、重心のコントロールによってバランスを保とうとします。
大人は筋力がある分、筋肉を使ってしまいます。
肩こりなどは、その典型だと思います。
幼少期から悪い姿勢で生活したり、外遊びの経験や鬼ごっこのような走り回るような経験が少ないと重心のコントロールが上手くできなくなっていってしまいます。

幼少期の運動経験は重要ですが、ある程度年齢を重ねてからは、どのように意識したら良いかと言うと、無意識に適切な姿勢を保てるようにし、骨盤をどう移動するかを考えることが良いのではないかと思います。
無意識に適切な姿勢を保てるようにするためには、先ずは身体機能を整える必要があります。
例えば、猫背であるならば、猫背を直すようなトレーニングが必要です。
頭の位置を背骨の上にできるようにしなければなりません。
初めは意識して姿勢を正さなければならないかもしれませんが、それが無意識にできるようになるまで落とし込まなければなりません。

あとは、骨盤をどう移動するかを考えれば良いと思います。
スポーツ動作において、どこに重心があるかを正確に把握することは難しいことなので、僕は、走る動作や投げる動作では、骨盤=重心と意識していました。
例えば投球動作において、重心移動を考えた時に、骨盤をどう移動するかということを考えます。
骨盤を投球方向に大きく速く移動することができれば、 投球パフォーマンスに大きな影響を与えることができます。
走る動作でも同じです。
骨盤の移動を意識できれば、腰が引けたり、腰が落ちたりといったことは起こりにくいのではないかと思います。

 

重心を上手くコントロールすることができれば、パフォーマンスにもつながります。
特に子供のうちは、この重心のコントロールということにフォーカスしてみるのも将来、役に立つかもしれません。

考えてプレーする?考えないでプレーする?

前回、「論理と感覚。」の話をしましたが、どちらもスポーツには大切な能力です。
考えてプレーするのと考えずに直感でプレーするのをどう使い分けるかの話をしていこうと思います。

 

論理的に考えてプレーするということは、今までの経験や知識の中から行動を考えていく。
つまり、記憶したものを並べ替えたり組み合わせたりしているということなので、その能力は記憶に大きく左右されます。
それなので、今までに経験したことがないことやイレギュラーなことが起こると混乱してしまったり、答えを出せなくなってしまいます。
考えてプレーすることばかりだと創造力に欠けてしまい、瞬時に判断することが難しく、プレーのスピードも上がりません。
まだ野球のピッチャーのような自分から動けるような競技では、なんとかなるかもしれませんが、野球の打撃や守備もそうですが、サッカーやラグビーのような常に目の前で起こったことに反応していくような競技では、対応できません。
相手選手の能力も様々で、目まぐるしく変わる状況の中で最適なプレーを選択し決めていくのは、直感に頼らなければなりません。
だからといって、何も考えずに本能だけでプレーしていても、同じ問題を繰り返したり、悪い癖、悪いパターンなどを改善することができないので、両方を上手く使い分けなければなりません。

 

具体的には、
どうしたら上手くなれるのか、成長できるのかを論理的に考えて、フォームを調整したり、練習やトレーニングを行っていきます。
反復することで、段々と考えずにできるようになっていきます。
考えずに無意識でその動きができるようになると、素早く行動に移せるようになるので、パフォーマンスが上がるということになります。
それだけでなく、考えることを止めることで、創造力が働き、感覚は研ぎ澄まされ、直感的な判断で行動することができるので、コツを掴んだり新しいひらめきがあったりします。
この直感で得た創造やひらめきを再び論理的に考えていきます。
直感で得た創造やひらめきだけでは、それが良いのか、悪いのかが分からず、それを評価することができません。
起こったことを評価するのは、論理的に考えることをしなければならないので、論理的に考えて、評価することが必要です。
スタートは、考えることからでも直感で行動することからでも構いませんが、そこから、論理的と直感的を上手く組み合わせながら、何も考えずになんとなくプレーしているレベルを上げていくことがパフォーマンスを上げていくことにつながります。
ハイパフォーマンスは余計なことを考えていない夢中になっているときに発揮されます。
直感と論理の相乗効果を生むことが、パフォーマンスを高めるために重要なことです。

 

指導者は、選手を指導することやアドバイスをすることで、選手が直感を磨くための材料にしてもらい、感覚やコツを掴めるように導いていくことが大切です。
それには、選手が自分の理想と考えている動きと実際の動きの違いをどの程度理解しているのか。
指導者の理想としている動きと選手の理想としている動きとがどの程度同じか。
指導者が言っていることをどの程度感覚に落とし込むことができているのか。
などをコミュニケーションを取り、お互いに共通の認識を持ち、論理的に説明するだけでなく、感覚を伝えるなど選手によって、接し方を変えていかなくてはなりません。
その選手が動きを覚えるだけでなく、感覚やコツを掴むところまで落とし込むことができればパフォーマンスは上がっていきます。
この感覚やコツが掴めなければ、いくら頭で分かっていても、論理的に説明ができたとしても試合でのパフォーマンスは上がりません。
フォーム分析や身体について詳しい専門家やトレーナーが高いパフォーマンスを発揮できるわけではないことからも分かると思います。
多くの指導者は考えさせたり、フォームや動きを教えようと試行錯誤しますが、なかなか選手の創造力や感覚、コツを掴む能力を高めようとはしません。
実際に重要な能力は、効率的に感覚やコツを掴む能力です。

 

選手にとっては論理的に考えるということは、感覚やコツを掴むための手段にすぎないとも言えるのかもしれません。
考える、考えないというのを上手く使い分け、レベルアップにつなげていってほしいと思います。

論理と感覚。

スポーツ選手には、試合や練習、トレーニングなどを行う時に、頭で考えて行動に移す選手と、考えずに感覚や本能に任せて行動する選手がいます。
僕は、この考えて行動するのも、本能や感覚に頼って行動するというのも、どちらも重要なスキルだと思っています。
そんな頭の使い方を考えてみました。

 

頭で考えて行動するというのは、問題を整理することで、仮説を立て、記憶したもの(経験や知識)を並べ替えたり組み合わせたりして行動を決め、それを行動に移していきます。
言葉を話したり、理解して論理的に説明したりする時にも、頭で考えています。
筋道を立てて考えるので、様々なことが複雑に絡み合っていることでも、ひとつずつ整理していくことによって、問題への理解を深め、仮説を立てることで行動を決めていけます。
これは、問題解決や情報の整理など、様々な場面で役立つスキルです。

考えずに感覚や直感、本能に任せて行動するというのは、前置きや仮設などを立てることなく、無意識に行動を決めていきます。
なんとなく決めるということです。
実は、普段の生活のほとんどは特に考えずに行動を決めています。
これは、幼少期から当たり前に身につけているやり方で、素早く行動に移したり、アイデアを出すときに役立つスキルです。
子供は、今の興味だけで行動します。
なぜそれをするのかなど一切考えません。
考えないので、言葉にするのではなくイメージを創ったりもします。

 

この2つのスキルはどちらも大切なのですが、
選手によって考えるのが優位な選手。
直感や本能優位な野性的な選手。
論理と感覚をバランスよく使う選手。
などそれぞれです。
これが選手の個性であり能力、人格、プレースタイルなどにも現れます。

当然、教え方も変わってきます。
考えるのが優位な選手に「ギュッとためてパッと投げればいい」と言ったところでなかなか伝わりません。
逆に、本能でプレーするような選手にロジックを細かく説明してもなかなか理解できません。

 

スポーツ種目や同じ野球でも投手と野手では、その重要度も変わってくると思っています。
野手は投手に比べて、考えずに感覚や直感、本能に頼ってプレーすることが求められます。
投手は情報を整理したり、自分のタイミングでプレーできるのに対して、野手は投手の投げてくるボールを打ち返したり、飛んできた打球に素早く反応してアウトを取ったりと、目の前で起こる出来事に素早く反応して行動に移さなければならないからです。

だからといい、野手は考えて行動するというスキルが必要がないのかというとそうではありません。
逆に、投手は、考えずに感覚や直感、本能に頼るスキルが必要ないのかというとこれも違います。
どちらも重要なスキルですが、比重が違うということです。

 

多くの指導者は、本能でプレーするよりも考えてプレーすることの方が重要であると考えているように感じます。
自由な発想で、ひらめきを大切にするよりも、学校のテストのように答えはひとつで、教えたことを忠実にできるように型にはめるような教え方をする指導者が多いことからも、考える選手は、頭脳明晰で成功確率も高いと考えているのではないでしょうか。

しかし、僕の経験では、プロ野球選手やそれぞれの競技のトップ選手を見ると、それが、必ずしも正しいとは言えないと思います。
なぜなら、何を考えているのかわからないような、感覚でプレーしてるような選手が多くいるからです。
トップ選手は、直感的に決める決断が的確で、高い判断レベルを持っています。
さらに、プレー中は感覚を研ぎ澄まし、その一瞬に持っている力を総動員するような選手ばかりです。

 

この2つの頭の使い方を同時に発揮することはできません。
選手は、場面場面で、考えて動くか、直感や本能で動くかを選択します。
多くの選手は無意識に選択してしまっています。

この選択が的確でなければプレーに支障が出てしまう可能性があります。
例えば、内野手が打球を捕り、1塁にボールを投げる時には、考えずに直感や本能で投げることが理想です。
そこに、投げる途中に、「腕をこう動かして」や「暴投しないように丁寧に」などと考えてしまっては、暴投の確率は上がってしまいます。

 

問題点を解決するには、考えるというのは、とても重要です。
しかし、考えるというのは、今までの経験や知識の中から行動を考えていくので、今までにしてきた動きしか選択できません。
新しいものを生み出したり、新しい発見をすることには向いていません。
論理的に考えたり、データを集めて正確な分析をすることなどが、前例のない問題を解決する過程にあると思いがちですが、前例のない問題を解決するのは、直感的な判断によって生まれるひらめきです。
思考に思考を重ねて脳が一杯一杯になった後、リラックスした状態の時や環境が変わった時などに、潜在意識に埋もれている何かがつながり、直感としてひらめきます。
何かをひらめくというのは、ひらめきやすい状態というものがあり、そういう状態を意識して作り出すことが本能や直感という感覚を高めるスキルと言えます。
このスキルを磨くためには、常識や先入観を頭の中から排除し、考えることを止めなければなりません。

 

論理的に考えることも重要ですが、直感や感覚でプレーすることも重要です。
指導者は選手の個性や考え方、プレー中の頭の使い方などを認識した上で、どう接するのが良いのかを考えていく必要があるのではないかと思います。

投球に使う筋肉。

筋肉を鍛えるには、闇雲にウエイトトレーニングをして筋肉を鍛えるだけでは、パフォーマンスを上げることは難しいと思います。
動作の中で、どの筋肉がどのように使われているのかを理解する必要があります。
それが分かって、初めてどこの筋肉を鍛えなければならないのかが分かると思います。
野球のピッチャーが、投球する際に使う筋肉を簡単にですが、順番に説明していきたいと思います。

 

右投げのピッチャーを例に説明していきます。
投球動作は、大まかにいうと、右足に体重を乗せ、左足を前に踏み出し、左肩を前に出していきます。
そこから投球方向に重心を移動しながら、体幹が捻られ、身体を回転させることで、そのパワーが上体、肩、肘、そして手へと伝わってボールを投げます。

投球では、下肢の筋肉はほぼ全て使われますが、特に使われる筋肉をみていきます。
投球で初めに力を生み出すのは、軸足となる右足です。
右大殿筋や中殿筋、内転筋群、右ハムストリングス(大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋)、ふくらはぎ(右下腿三頭筋)、などを使い、投球方向に力を生み出します。
軸足で生み出した力によって、重心を移動し、その力を前足となる左足で受け止め、身体を回転していきます。
その時に働く筋肉は、膝を安定させる筋群で、大腿四頭筋およびハムストリングス(大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋)と、膝が体幹の回旋する力によって外側に倒れたり流れたりしないように支える左の大殿筋や中殿筋、内転筋群です。

その後、外腹斜筋などの体幹の筋。
大胸筋や、大円筋、前鋸筋、広背筋などの肩回りの筋肉。
上腕三頭筋などの上肢の筋。
屈曲回内筋群(特に尺側手根屈筋尺骨頭、円回内筋)の前腕の筋へと順に伝えられていき、ボールをリリースします。

 

これらの筋肉の動きを以前説明した、伸張反射や反動動作を使う(ウエイトトレーニングとパフォーマンス。)ことで、より大きな筋肉や腱のパワーを引き出します。

それだけではなく、投球では「捻り」を上手く使うことも重要なテクニックです。
特に、下半身と上半身の捻じれを上手く作り、より大きなパワーを発揮します。
軸足で力を生み出し、並進運動をし、それを回転運動に変換する際に、先に下半身を回転し、上半身との捻じれを作り、一瞬遅れて上半身が回転するようにします。
この一瞬の時間差があることで捻じれが生じ、より大きなパワーを生み出すことができます。

いくら筋肉を鍛えていても、このような伸張反射などの反動、身体の捻りなどを上手く使えなければ、速い球を投げることも、狙ったところにコントロールよく投げることも、再現性高く何度も繰り返し投げることもできません。

伸張反射や反動、身体の捻りなどを上手く使うためには、筋肉を上手く使うことが必要です。
どこの筋肉にどのタイミングで力を入れればいいのか。
どこの筋肉にどのタイミングで力を抜けばいいのか。
これを理解して、コツを掴むということが必要です。
「もっと力を抜いたほうがいい」と言われる選手の多くは、力を入れるべきではない筋肉に力を入れているから言われているのだと思います。
実際は力を入れて力まなければ、パワーはでませんが、固めるべきではない筋肉を固めては、投球に必要なパワーは発揮できません。
また、しなやかな動きもできません。

 

投球のコツとしては、伸張反射や反動、身体の捻りなどを上手く使い、大きな力を生み出し、関節を上手く固めることで、その力をロスなく末端(ボール)まで伝えていくことだと思います。
このテクニックを向上させながら、さらに筋肉を大きくすることができれば、投球のパフォーマンスは上がっていきます。

ただ闇雲に練習やトレーニングをするのではなく、投球のどこの動作を向上させるために、どこの筋肉を鍛えるのか、などと考えることが上達のスピードを早めていきます。

今回は、野球のピッチャーを例に話しましたが、多くのスポーツに共通することだと思います。
その競技に使う動きが、どのような動きで、どのような筋肉を使うのかを把握することが、トレーニングを始める前に考えなければならないことだと思います。